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※当店では新品転売は一切行っておりません。記事内のパークでのグッズの購入は、スタッフの個人の購入の際のレポートです。
当店はスタッフ各自の1ディズニーファンとしてのスタンスを大切にしております。

1940年公開の映画「ファンタジア」にまつわるトリビアをご紹介!

「ファンタジア」は、1940年に公開されたディズニー3作目の長編アニメーションです。
公開からかなりの時間がたった今でも愛され続けている作品で、2000年には続編も公開されました。
パークやディズニーストアなどでよく見かける魔法使いの弟子ミッキーも、ファンタジアの「魔法使いの弟子」が初出となっています。
そんなファンタジアに関するトリビアをご紹介していきます。

ファンタジアは世界初のステレオ音声作品!

画像引用元:ファンタジア|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー

現在の映像作品はステレオやサラウンドが当たり前となっていますが、1940年の公開当時ステレオは最先端の技術でした。
ウォルトはレオポルド・ストコフスキーが1932年にステレオ録音をしたという話を聞き、この映画をステレオ音響で製作すると決めました。

ウォルトはレオポルド・ストコフスキーを指揮に迎え、フィラデルフィア管弦楽団が全編の音楽演奏を担当し、ステレオ録音されました。
初上映の際には複数のスピーカーを劇場に設置し、各チャンネルごとに違う音を出して立体感の演出をしました。
当時の設備では大掛かりな準備が必要となってしまい、上映劇場すべてで音響効果を出すことは不可能だったそうです。
上映に必要な装置の費用も莫大で、上映できる映画館も限られていました。
非常に高い製作費をかけたのにも関わらず、まったく採算が取れず大赤字の作品となってしまいました。

公開当時、ファンタジアは音楽作品としてとらえられていた!

ウォルトは、人気を博していたミッキー映画とは正反対の芸術性の高い作品を作りたいと願っていました。
その手始めとしてシリー・シンフォニーシリーズを製作し、さらに初の長編アニメーション「白雪姫」を製作しました。
ウォルトは白雪姫より芸術性の高い映画を作りたいと思い、シリー・シンフォニーに物語性をプラスした音楽作品を作ろうと考えました。
その権威づけのために、レオポルド・ストコフスキーを採用したそうです。

映画公開当時、雑誌「タイム」が3ページにわたっての特集を組みましたが、その特集でファンタジアは映画扱いされず音楽欄で紹介されていました。
この特集のインタビューの中でウォルトは、「この作品は私が死んでからもずっと楽しんでもらえる作品だ」とコメントしています。

ウォルトはファンタジアが再公開されるたびに曲を入れ替える「演奏会形式」を目指していましたが、これは実現できませんでした。
もし実現されていたらと思うとわくわくしますね!

ミッキーの師匠イェン・シッドの名前はDisneyを逆から読んだもの!

「魔法使いの弟子」には、ミッキーの師匠であるイェン・シッドが登場します。
なんだか不思議な響きの名前ですよね。
実は彼の名前の由来は、ウォルト・ディズニーの姓「Disney」を逆から読んだものです。
「yensid」ということですね!

イェン・シッドは、ディズニー関係のゲームに多く登場しています。
キングダムハーツシリーズや、エピックミッキーで活躍していますよ。

1935年公開の「ミッキーの大演奏会」はファンタジアとつながりが!

1935年公開の「ミッキーの大演奏会」でミッキーは指揮者の役割を務めています。
実はこの指揮者の仕事は、ファンタジアでレオポルド・ストコフスキーに見込まれてもらった仕事だという裏設定があるんです!
ファンタジアの方が公開は後ですが、1935年の段階ですでにファンタジアの製作は進められていたのですね!
「ミッキーの大演奏会」のミッキーのコスチュームもパークで定番となっています。
こちらもミッキー好きならぜひ見ておきたいですね!

魔法使いの弟子は実写映画化されている!

魔法使いの弟子は、実は2010年に実写映画化されているんです。
製作・主演をニコラス・ケイジが務めており、「子供のころに自分が見て感銘を受けたファンタジアを現代の家族にも見てほしい」という思いから製作されたそうです。
ファンタジアが元となっていますが、ミッキーやイェン・シッドは登場しないオリジナルストーリーとなっています。
あまり知られていない作品ですがソフト化もされていますので、興味のある方はぜひ見てみてください。

2000年には続編「ファンタジア2000」も公開されている!

画像引用元:ファンタジア/2000|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー

2000年の1月1日には、続編「ファンタジア2000」が日米同時公開されました。
ウォルトの甥であるロイ・エドワード・ディズニーが総指揮をとった作品です。
ファンタジアはアニメ作品にしては長すぎるという批判があったため、この作品は75分と短めにまとまっています。
さらに各曲に明確なストーリーがつけられており、お子さまでも退屈しない内容となっています。

IMAXの巨大スクリーンを生かした作りとなっているため、ソフトでは作品の魅力が伝わりにくくなっています、
公開当時は全国4館のIMAXシアターでの独占公開でしたが、IMAX映画としてはかなり高い興行収入を記録しています。

第2次世界大戦中、ファンタジアは日本兵に衝撃を与えた!

ファンタジアが米国で公開された1940年は、日米関係が悪化していた時期で、一般公開は行われませんでした。
日本では、終戦から10年たった1955年になってようやく公開されています。

当時民間の人はファンタジアを見ることができませんでしたが、太平洋戦争の占領地では日本軍たちがファンタジアや風と共に去りぬなどのアメリカ映画を見る機会があったそうです。
この作品を見た人々は、「こんな映画を作る国には勝てない」と衝撃を受けたそうです。
数年後、ファンタジアを目標に国策アニメ「桃太郎 海の海兵」が作られました。
この作品は日本初の長編映画といわれており、あの手塚治虫も衝撃を受けたそうです。

ゲーム版「ファンタジア ミッキーマウス・マジック」はゲーマーからも酷評されている!

ファンタジアは、キングダムハーツシリーズなどでも大きな扱いを受けています。
ゲーマーの方にとっても、ファンタジアは非常に知名度の高い作品です。

1991年には、魔法使いの弟子をテーマにしたゲーム「ファンタジア ミッキーマウス・マジック」がメガドライブ用ソフトとして発売されています。
メガドライブ向けには様々なディズニーゲームが発売されていますが、この作品はその中でも特に操作性が悪く、クソゲーといわれてしまうことも多いです。
夢の中に散らばった音符を、魔法使いの弟子が魔法を使って集めていくという可愛らしいストーリーとは裏腹に、難易度は凶悪。
一度遊んでみたいようなそうでもないような、不思議な作品です。

ちなみに、この作品を開発した会社はインフォグラムで、アタリショックで有名なアタリの親会社です。

イタリアで大人向けのファンタジア「ネオ・ファンタジア」が製作された!

ファンタジアは、アメリカや日本だけでなく世界中に大きな影響を与えています。
1976年には、イタリアでファンタジアを意識した作品「ネオ・ファンタジア」が公開されています。
ファンタジアと同じく、クラシック音楽に合わせたアニメーション作品数作から構成されていますが、内容がかなり大人向け
かなりブラックなストーリーで、お子さまにはあまり見せたくない作品に仕上がっています。
本家と同じく幕間に実写映像が挟まれており、実写に登場するのは気弱そうなアニメ作家と老婆ばかりのオーケストラ。
なんだかシュールな作品ですね。

評価自体は高く、日本でも1980年に公開され、2005年にも一部都市にて巡回公開されています。
指揮はあのヘルベルト・フォン・カラヤンが務めていますよ。

「はげ山の一夜」の実写化が予定されている!

ファンタジアの1編である「はげ山の一夜」は、ヴィランズのチェルノボーグにより死者がよみがえり、闇夜の中で踊るというストーリーです。
かなり不気味な内容なので、トラウマになっている方も多いのではないでしょうか。
そんな「はげ山の一夜」の実写映画化が企画中であるというニュースが2015年に報じられています。
実写版は「マレフィセント」のようなダークファンタジーになる予定なんだとか。
それ以降続報はでていませんが、もしかしたらどんどん製作が進んでいるかもしれませんね!